小学校の先生向けに、通知表所見についてつぶやいたところ、なかなか反響があったので、ブログで詳しく解説していきます!https://twitter.com/serujiteacher19/status/1598434801211813889?s=61&t=cj3mlC5sScJkV2DV8d_eGQ
1つ目は、「授業」
2つ目は、「学級経営」
3つ目は、「成績処理」
この3つです。
今回は、「成績処理」について徹底的に解説していきます。
特に、初任者から中堅教員までの先生方にお役立ちできるような内容になっています。
結論から言います!
「とにかく毎日コツコツ成績をつけよう!」
これだけなんです。
しかし、これを行うには環境を整えたり時間を確保したり事前準備が必要なので、
すぐに行うのは難しいのが現実です。
それこそ、成績処理のためにサービス残業を強いられたり、土日や冬休みに出勤したりするのは嫌ですよね。
そうならないためにも、この仕事をあと5年以上続けていくのであれば、「ゆる成績処理」を身につけておくことに損はないはずです。
最後までお読みいただければ嬉しいです!
- 1.学期の終わりから書き始めるのではなく、学期の始まりから書き始める
- 2.各教科の単元が終わるたびに3人ずつ書く
- 3.事前に「国語のモチモチの木では〜」と、書き始めを入力しておく
- 4.職員室の動きの遅いパソコンではなく、教室に持ち運びできるタブレットに入力する
- 5.ネットや過去の担任の先生の所見の文章から、所見の書き振りを徹底的に参照する
- 6.出席ビンゴを駆使し、誰が終わっていて、誰がまだなのかを一目瞭然できるようにする
- 7.朝学校に行くまでに、「今日はこの子の所見を国語のモチモチの木で発表させて、それを所見に書いちゃおうかなー!」とぼんやり想像しておく
- 8.めんどくさくてやりたくない時は、所見の入力画面を眺めるだけで良い
- 9.管理職がOKを出しそうな文章、ダメな文章を事前に把握しておく
- 10.まとめ
1.学期の終わりから書き始めるのではなく、学期の始まりから書き始める
「いや、成績の時期に書き始めればいいのでは?」
「そもそも学期の始まりは忙しすぎてそんなに時間ないよ!」
という声が聞こえてきそうですね。
そうではなく、
「時間の細切れをうまく利用してとにかく毎日コツコツ書く」
これに勝るものはないんです。
例えば、1000文字を2日で書くと、1日500文字になります。
しかし、1000文字を100日で書くと、1日10文字になります。
だからこそ、少しずつ書いたほうが、結果的に負担が減るんですね。
2.各教科の単元が終わるたびに3人ずつ書く
具体的に所見を書くとき、当てずっぽうで書いても文章は浮かび上がってきません。
単元の始まりから「こういうことを書こう」と少し想像をしておいて、
単元が終わるころに書くとベストです。
例えば、体育で跳び箱をいたとします。
そして、単元が終わる頃、
「ああ、この子は単元の始まりよりだいぶ上達したなあ。」
と感じたとします。
そこで、所見に
「体育の跳び箱では、諦めずに頑張って練習したことで着地がピタッと綺麗に飛ぶことがで切るようになりました。」
と、文章が描けるようになる訳です。
これを3人ずつ繰り返すだけでいいんです。
一気に書くのではなく、細かく細切れに書いていくと、いつの間にかどんどん文章の枠が埋まっていき、気持ちいいですよね。
3.事前に「国語のモチモチの木では〜」と、書き始めを入力しておく
「こんなこと面倒臭くてできないよー!」
と聞こえてきそうですが、はじめの文章を入力しておくだけでその後の続きが驚くほど楽になります。
例えば、家に帰る前にスーパーに行って、食材を買って家で夕飯を作るより、
食材は週末に買っておけば、夕飯の支度はすぐにできますよね。
所見も全く同じで、あらかじめ最初の文章を入力しておけば、後で入力するときにとても楽になります。
「この文章は、やっぱり他の子に使いたいなあ!」
と思った時も、コピーアンドペーストですぐに他の場所に文章を移動させることができます。
4.職員室の動きの遅いパソコンではなく、教室に持ち運びできるタブレットに入力する
タブレット端末は、授業の合間、休み時間、給食を食べ終わった後などの隙間時間にささっと書きやすいんですよね。
「書きやすさを制するものは、所見を制す。」
と言っても過言ではないです。
いちいち職員室で、パソコンを開いて待っているだけで書く気力が失せてしまいますよね。
余談ですが、僕の職員室のパソコンは、起動までに5分かかります・・・。
だから、タブレット端末の文書に所見メモ欄を作っておいてその都度入力することをおすすめします。
5.ネットや過去の担任の先生の所見の文章から、所見の書き振りを徹底的に参照する
0→1で文章を書き上げるのは本当に辛いですよね。
なので、「誰かの文章を元に、自分の文章を作り上げていく」
この作業方法がめちゃくちゃおすすめです。
「他の人の文章を丸パクリしたらダメなんじゃないですか?」
「真似した文章はすぐにバレてしまうのでは?」
とお叱りを受けそうですね。
その不安にお答えします。
結論からいうと、丸パクリではなく、
「キーワードや文章の書き振りだけ真似する」
ということです。
これだけ参照できれば、残りの文章を書くときは負担がガクッと減ります。
例えば、
「国語のモチモチの木では、登場人物の豆太の気持ちに寄り添い〜」
を少し自分の文章に取り入れてみるなど。
これを繰り返していくと、段々と自分だけでも文章が描けるようになっていきます。
6.出席ビンゴを駆使し、誰が終わっていて、誰がまだなのかを一目瞭然できるようにする
これは、なかなか想像しにくいのですよね。
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10
11 12 13 14 15
16 17 18 19 20
こんな感じで、A4用紙の4分の1の大きさに数字を書きます。
そこに、所見が終わった子供の出席番号に円を付けて行きます。
この快感がなんとも言えないんですよね。
縦か横がそろったとき、直線を引いていきます。
こうして、「進捗状況を見える化していく」
ことで、やる気を持続させていきます。
7.朝学校に行くまでに、「今日はこの子の所見を国語のモチモチの木で発表させて、それを所見に書いちゃおうかなー!」とぼんやり想像しておく
一気に書くと大変なので、こんな風に書きたい!
と、なんとなく頭で描いておくと、その後でめちゃくちゃ書きやすくなります。
「そんなめんどくさいことまでしなくちゃいけないの?」
「いやいや、時間がなくてできないよ!」
確かにそうなんです。
しかし、結局遅かれ早かれこの仕事をしなくてはいけないんです。
だから、「段取り8分」で先取り所見をやっておいた方が結果的に自分が楽になります。
ぜひ、所見の文章をイメージしておく作業をやってみてください。
8.めんどくさくてやりたくない時は、所見の入力画面を眺めるだけで良い
やりたくない時は、所見をみたくない!って時ありますよね。
その気持ち、すごく分かります。
そして、冬休み・・・1月・・・2月・・・
「やばい!一文字も書いてない!」
「この子、何も文章が浮かんでこない・・どうしよう」
と最悪なものになってしまいます。
そうならないためにも、毎日コツコツ書いていくことが何より大事なんです。
書けない時でも、所見の入力画面を眺めるだけでいいです。
そうすることで、
「自分は頑張っている」
「自分は物事を続けられる人間なんだ」
と自信を持つことができます。
やる気がない時は、ぜひ所見の画面をみるだけでもいいのでやってみてくださいね。
9.管理職がOKを出しそうな文章、ダメな文章を事前に把握しておく
いくら一生懸命書いた所見でも、管理職に出したら真っ赤(管理職の手直しばっかり)
で返ってきて直すだけで3日かかる・・・。
こうなってしまっては、早めに所見を完成させた意味がなくなってしまいますよね。
だから、
「管理職のNG文章を把握する!」
これが非常に重要になってきます。
具体的には、1学期で出した成績の所見をベースに、2学期も書いていくこと。
それができない時は、過去の学期に他の先生が書いた文章を把握しておくと、
直しが少なくてすみます。
ぜひ実践してみてください!
10.まとめ
ぜひこのブログを活用し、冬休みに所見をやっつけてください!
ここまで長い文章を最後まで読んでくださりありがとうございました!
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